メタボなお食事レポ。飲食店や集合施設で提供される「ラーメン」「つけ麺」「丼物」のレポートを中心に、デパ地下や駅ナカで購入した「スイーツ」などのお持ち帰り商品も紹介しております。

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 JR川崎駅・西口に直結するショッピングモールラゾーナ川崎プラザ』(リンク先:公式サイト)の1階ダイニング・セレクション内で営業しております、札幌味噌ラーメン専門店”『すみれ』(公式サイト)

 年末年始も休まずに営業するという『ラゾーナ川崎』のフードコートで、今年最後の「味噌ラーメン」を食べてきましたよ。

味噌ラーメン900円

『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・900円(2011年12月・1)
『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・900円(2011年12月・2)  『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・中太縮れ麺(2011年12月・1)

 昭和39年(1964年)、札幌市中の島で営業を開始したのが『純連すみれ)』。
 その後に店舗の建て替えや一時休業、それに移転を経て昭和58年(1983年)に営業を再開した時の屋号が、『純連じゅんれん)』。
 以降、店は創業者の子息へと受け継がれ、平成元年(1989年)には『純連じゅんれん)』と『純連すみれ)』が並立。
 この内の後者『純連すみれ)』が、平成6年(1994年)開業の『新横浜ラーメン博物館』へと出店をすることにより、“札幌味噌ラーメンの店”として爆発的な人気を得たワケなのです。

すみれラゾーナ川崎店
住所:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ1Fダイニング・セレクション
電話:044-874-8051『ラゾーナ川崎』ダイニング・セレクション営業時間案内
営業時間:11:00~22:00
  ラストオーダー21:30
定休日:不定休(ラゾーナ川崎プラザに準ずる)
グルメサイト情報:『食べログ』『30min.

 “札幌味噌ラーメン”の起源は、現在も営業を続ける『味の三平』(リンク先:公式サイト)において、昭和29年(1954年)より販売が開始されたと考えられているようです。

 その味噌ラーメンは昭和30年代中頃には札幌市内の広範囲の店で提供が開始されるようになり、後に「観光客」の口コミや全国のデパートで開催される「物産展」での実演販売により、徐々に本州各地へと浸透していくことになります。

 “札幌味噌ラーメン”の礎を築いたモノとしては、昭和40年代に販売が開始された『サンヨー食品』の「サッポロ一番」の存在も見逃すことは出来ません。

 「テレビを通じて商品の“刷り込み”を徹底的に行う」──、それが“昭和のマーケティング手法”でもありました。

 このような“札幌味噌ラーメン系インスタント食品”が猛烈な勢いで本州を席巻したのを見届けるようにして、“札幌ラーメン”を看板にしたどさん子』(リンク先:株式会社ホッコク)が、昭和50年前後から全国展開を開始します。

 その後、“札幌味噌ラーメン”を提供する店を本州の至る所で目にするようになり、また、路面店へ食べに出掛けるだけでなく、インスタント食品の発達により“生麺”が登場するようになると「家庭でも味噌ラーメンを食す」ほどに定着するようになったモノです。
(この頃になると、“札幌をイメージするトッピング類”として「味噌ラーメンにはバターやコーンを載せるものである」といったコトが定着するようになったと記憶しております。)

 その後、昭和60年代頃から東京では“博多豚骨ブーム”(長浜ラーメンの店舗数拡大)が起こり、多くの店が「豚骨スープをベースとしたラーメン」へと変貌を遂げ、“豚骨醤油”、あるいは、そのスープに大量の背油をトッピングする“背脂チャッチャ系”が隆盛を迎えるようになります。

 そんな昭和から平成へと時代が変わる頃、当時はまだ珍しかった“ラーメンランキング”(のようなモノ)で「札幌の人気店」として評価の高まっていたのが、『純連』。
 そして、この『純連』が『すみれ』と改名して『ラー博』へと出店を果たしたのが、平成6年(1994年)の出来事です。


ラー博開業当時の出店店舗(1994年3月6日)
札幌:「すみれ」(2004年10月退店
喜多方:「大安食堂」 (1996年2月退店)
東京:「勝丸」(2003年11月退店)/「げんこつ屋」(2000年 4月退店)/「野方ホープ」(1996年 6月退店)
横浜:「六角家」 (2003年5月退店)
博多:「一風堂」 (2001年5月退店)
熊本:「こむらさき」出店中

 札幌・喜多方・東京・博多という“当時のご当地ラーメン”を軸に、全国各地の老舗ラーメン店への出店交渉を行ったという『ラー博』。
 約2年間をかけて出店交渉を行ったものの、そのほとんどの店から断られてしまい、結果、上に列挙したような各地元でも特に評価の高くない店ばかりで開店。

 こういった店の中でも“唯一マシな店”として期待が高かったのが、『すみれ』。
 その『すみれ』でさえも“札幌を代表する老舗”という評価ではなく、ドチラかと言えば他店には真似の出来ない“独自性のあるラーメンを提供する新興店”といった評価で、しかも、『ラー博』出店に際し『純連の看板を使用できないという異常事態に見舞われていたのでした。

味噌ラーメン900円

『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・900円(2011年12月・3)

 『ラー博』開業当初の店舗の中では最も期待の高かった『すみれ』ですが、当時の“ラーメン通”(現ラヲタ)からすれば、そのラーメンの出来には「疑問符)」が付くモノでした。
 その疑問を一言で述べれば、それは“再現性”。
 当時も今も、大抵の“ラヲタ”は各ご当地ラーメンの現地まで足を運び「『本店の味を知っている」という、迷惑この上ない連中ばかりw

 そういった“現地組”からすれば「何で『こんな味』なのか?」と不思議がられ、しかも入場料を徴収され、行列にも並ばねばならず、さらには当時としては“高額”な価格設定をされていたこともあり、皆は(心の中で)不満を爆発。
 そういった負の要素に加え、当時の『ラー博』出店店舗はどこの店も“『本店との味の違い”(再現性)が顕著なことから、ワタクシのような人間は徐々に足を運ぶ機会が減ることに。

 しかしながら、そういった状況を打破すべく努力に努力を重ねたのが、実はこの『すみれ』。
 徹頭徹尾“再現性”へとこだわり、おおよそ1~2年程かけて“『本店と比べて遜色のないラーメン作り”に成功したモノでした。
(ほとんどの店は、当時“再現性”を考えることなく営業。“関東風”に味を変える店もありましたし、中には“化けの皮”の剥がれたのか撤退した店もありました。しかしながら、各店は『ラー博』出店により絶大な“知名度”を獲得するのに成功したのは事実。)

 札幌の『本店』と大きく変わらぬ味の提供が可能になったことで、『すみれ』の評価は急上昇。

 『すみれ』代名詞ともいえる“中太縮れ麺”は、『純連』の系列店にしか使用が認められない特注麺
『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・中太縮れ麺(2011年12月・2)  『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・中太縮れ麺(2011年12月・3)
 今では、「製麺業者」の技術も上がり“似たような麺”も作られるようになってきているようですが、使用されている小麦の品質や独特の食感などは、唯一無二であると言えるかもしれません。

 「トッピング類」だけは当時から「少ねぇなぁ・・・」と言われ続けているw 角切りにしたチャーシューに、炒めた玉ネギモヤシ挽肉、そして刻みネギメンマ
『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・トッピング類(2011年12月・1)  『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・トッピング類(2011年12月・2)
 “札幌系ラーメン”では野菜は炒めて提供するのが既に定着しておりましたが、それに大量の挽肉を加え、“野菜炒め”としても通用しそうな味付の濃さは、当時としては斬新。
 また、スープの濃さで目立たぬ存在となっておりますが、チャーシューやメンマの“質のよさ”も折り紙つき。

 そして、何と言っても“革命的”であったのが、味噌濃度も油濃度も非常に高い「スープ」。
『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・濃厚スープ(2011年12月・1)  『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・濃厚スープ(2011年12月・2)
 “豚骨ラーメン”としても通用しそうな動物系素材の強く出たスープに、特製の味噌香辛料香味野菜、そしてスープの熱さと風味を逃がさぬように“フタ”の役割を果たす、厚い油の層

 このスープを『本店』と同じように“再現”しようと、『すみれ』は札幌と変わらぬ厨房設備や食材の入手に力を入れたと聞きます。
 中でも“決定打”となったのが、「北海道の水の使用」。

 そこまで“再現性”へとこだわったことが功を奏したようで、『すみれ』の評価は急上昇。
 いわゆる、ラーメン店を営む“関係者”も、この味の秘密を“解明”(早いハナシが“パクリ”)しようとしたのか、かなりの数を店で見かけたモノでした。
 しかしながら「水の空輸」に恐れをなしたのか、それとも調理過程を公にしない「秘密主義」に行方を阻まれたのか、この『すみれ』の出現以降に味噌ラーメンへと取り組んだ店の多くは、味噌の濃度特別な味噌の入手、あるいは豪華なトッピングといった方向での味噌ラーメン作りへとスライドしていったように思えました。


 その濃厚さ味付の独自性、それに寒冷地“札幌仕様”の油濃度といった、他店では真似のできない味噌ラーメンを作り上げた、『すみれ』。
 一言で述べれば“極端なまでの濃厚さ”があるからこそ、確実に“食べ手を選ぶ味噌ラーメン”とも言えましょう。

 しかしながら“この味にはまった者”にとっては、もはや他店の味噌ラーメンをまともに評価するコトもできずに、今日もこうして
『すみれ』ラゾーナ川崎店、味噌ラーメン・ドンブリ画像(2011年12月)
汁まで完食
といった中毒っぷりを発揮。


 酒を飲みながら綴った長文にお付き合いいただき、感謝。


【参照リンク】
純連・すみれの歴史」(『ラー博』サイト)
札幌ラーメンってなんだ?」(『ラーメンワンダーランド』)
すみれの歴史」(『すみれ』公式サイト)

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