その、四国八十八ヶ所の最後のお寺「大窪寺」(おおくぼじ:四国霊場会・札所案内)の山門前で営業するうどん店、『八十八庵』(やそばあん:公式サイト)。
『八十八庵』が営業するのは、ほぼ香川県と徳島県の県境に位置する“山の上”ということでアクセス的には大変に不便な場所ではありますが、目の前には四国は言うに及ばず全国的レベルでの“名刹”「大窪寺」があることから、年間を通してお遍路さんだけでなく観光客の方々も集い、大いに賑わっております。
そのような場所で営業する『八十八庵』は、単なる“土産物店”の域を超え、香川県内でもそれなりの評価を得る“うどん店”として営業中。
今回は『八十八庵』の“看板メニュー”として名高い、「打ち込みうどん」を食べてまいりましたよ。
「打ち込みうどん&おむすび」(800円+350円)
『八十八庵』(やそばあん)
住所:香川県さぬき市多和兼割93−1
電話番号:0879−56−2160
営業時間:8:00〜17:00
定休日:年中無休
駐車場:50台以上
グルメサイト情報:『食べログ』『30min.』『讃岐うどん遍路』
しかしながら、以前は“うどんの評価”というよりはむしろ、完全に“立地条件”により店名が知られていたモノです。
昭和40年代から車に乗って旅行するのがブームとなり、「大窪寺」は四国八十八ヶ所“結願(けちがん)の寺”ということで、マイカー利用の参拝客が急増。第88番札所「大窪寺」(おおくぼじ)
その際、『八十八庵』の隣が参拝者専用駐車場となっていたことから、お寺の名前と共に“店の名前”も広く知られることに。
「駐車場」はお店の隣、現在の山門(上掲貼付画像・左下)を通過して「東かがわ市」へと向かった、旧山門(上掲貼付画像・右下)の正面辺り。
店内は3分の1が「お土産品売り場」となっており、残りの部分がテーブル席と座敷席で100席以上。
これだけの席数があっても、大型バス利用の「団体客遍路」が数組おりますと、店内は満席となるほどの盛況ぶり。
『八十八庵』はセルフでも製麺所でもない“一般店”。『八十八庵』主要メニューと価格
・うどん類
打ち込みうどん 800円
団蔵うどん(冷)650円
なめこうどん(温)650円きつねうどん(温)550円
ぶっかけうどん(冷)600円
しっぽくうどん(温)500円
たらいうどん(温)500円
ざるうどん(冷)500円
おろしうどん(冷)450円
釜玉うどん(温)500円
釜ぬきうどん(温)350円
かやくうどん(温)350円
・そば類
とろろそば(冷)850円
なめこそば(温)800円
おろしそば(冷)800円
ざるそば(冷)750円
☆うどん・そばの増量 150円増し
⇒一部メニューは不可
・サイドメニュー類
おむすび(3個)350円
バラ寿司 350円
みょうが押し寿司 200円めし(飯)150円
おでん110円
山くらげ 250円
山ごぼう醤油漬け 250円
なめこ山菜 600円
しょうゆ豆 250円
こんにゃくの刺身 300円
冷奴 250円
・ドリンク類
酒 小350円/大700円
ノンアルコールビール 350円
ビール 500円
生ビール 550円
焼酎 350円
ウーロン茶 150円
コーラ/ハイシー 各120円
甘酒 300円
あめゆ 300円
アイスコーヒー 400円
・デザート類
笹餅(5個)500円
ところてん 350円
ソフトクリーム 250円
カキ氷 350円〜
香川県のうどん店に必須ともいえる「天ぷらの自由な注文は不可」であり、また、うどんだけでなく「そばの提供」も行っているのが特徴的。
上記メニューの他にも、事前に“予約制”で「特別メニュー」も用意しているとのコト。
自家製みそ仕立ての汁の中にだいこん、にんじん、里芋、ごぼう、豆腐、油あげ、豚肉、ねぎと打ちたての麺を煮込んだ八十八庵の秘伝の味。 さらりとしたたっぷりめの汁と煮込んだうどんの調和が全国から来られたお客様に大好評です。 みそとうどんのこってり、さっぱりした美味なる味をお楽しみください。提供時間は、約10分と少々長め。
香川県では珍しい、鉄鍋にて調理された“味噌煮込みうどん”。
鉄鍋使用の“熱さ”を考慮し、食べる際には「お椀」へと取り分けることとなります。
「麺」(うどん)は、『八十八庵』の名を広く知らしめることにもなった香川県産小麦「さぬきの夢2000」(リンク先:『八十八庵』商品説明)を使用。
“本物の讃岐うどん”を目指し、1991年より品種開発に取り組み、2000年になってようやく商品化に漕ぎ着けた小麦粉が「さぬきの夢2000」。
その特徴は「普通のうどんより、やや黄色がかっている」「コシともちもち感があり、のど越しが非常に良い」「小麦本来の香りがある」という点にあるとのコト。
ワタクシ個人としての感想では、一口食べてみればスグに分かる「麺単体での美味しさ」と、今回の「打ち込みうどん」のような“煮込み系メニュー”に使用しても表面はモチモチとして内部には強いコシが感じられるという「讃岐うどん特有の食感が損なわれない」という点が、高評価のポイント。
概して、“讃岐うどん”では外国産小麦(主にオーストラリア産)を使用。
その安価な小麦を使用しているからこそ、“激安価格”でうどんを提供できたモノ。
近年になって外国産小麦の価格が上昇するに伴い、価格変動が大きくはない「さぬきの夢」のような国産小麦への注目度が高まっているようですが、まだまだこういった“高級品種”の使用が広まるまでには、「価格」の他にも作付け面積自体が少ないという「供給量」に問題がある模様。
そういった意味で、「さぬきの夢2000」の使用を謳う店の多くは、うどん一杯の価格設定が割高となる「観光客を主力に据える“一般店”」へと限られてしまう模様です。
「打ち込みうどん」の「具材」(トッピング)は、大根・ニンジン・サトイモ・ごぼう・油揚げ・ネギ・豚肉といったトコロ。
「うどんの量」に比して、「具材の盛り付け量」が少ないというのは惜しいモノ。
「ダシ」(つゆ)は白味噌仕立て。
風味付けに「胡麻」の使用量も多い模様。
この店は他のメニューでも「それほど濃いダシのうどんが提供されない」という事情もあり、ダシ自体の“濃厚さ”はそれほどでもありませんが、その鉄鍋でグラグラと煮出すという提供方法から「寒い時期には身体がポカポカと温まる」コトは請け合い。
この日に追加注文した「おにぎり」は3個入り。
「打ち込みうどん」を注文した際の10分程度の待ち時間の“つなぎ”に一口、うどんを食べ終えた後のダシを利用しての“雑炊”にしますと、大変に美味しく召し上がれますよ♪「おむすび」350円
なお、今回紹介した「打ち込みうどん」に関しては、「一人前・麺量1.5玉」と、かなりの“多めの量”で提供されます。
基本、お店では「2人前を一つの鍋で提供」する方針のようですが、「1人前づつ鍋に分けて提供することも可能」らしいので、注文の際は好みの注文方法でお願いすれば良いでしょう。
特選うどん遍路・八十八庵
『八十八庵』アクセスマップ

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