メタボなお食事レポ。飲食店や集合施設で提供される「ラーメン」「つけ麺」「丼物」のレポートを中心に、デパ地下や駅ナカで購入した「スイーツ」などのお持ち帰り商品も紹介しております。

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 新横浜駅から徒歩で5分ほどのフードアミューズメントパーク新横浜ラーメン博物館』(公式サイト)
 この施設で、1998年10月1日~1999年5月30日までの期間限定出店を通じて“和歌山ラーメン”の名を全国に広め、空前の“ラーメンブーム”を創出したお店、『井出商店新横浜ラーメン博物館店
『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、店舗概観画像(2010年)
 その後、『井出商店』は2003年3月18日に再度『ラー博』へと出店し、現在も営業を続けているのです。
 今回は、そんな『ラー博』の『井出商店』で食べました「中華そば」(730円)と、『井出商店』が“和歌山ラーメン”と命名されるまでの歴史的経緯についても、記しておきましょう。

和歌山中華そば井出商店(『ラー博』サイト店舗案内)
 和歌山ラーメンのスープは大きく分けて2系統。澄んだ醤油スープの「車庫前系」と煮出した豚骨醤油の「井出系」。その「井出系」のルーツが「井出商店」です。
 熟成度合いの異なる3つのスープをブレンドしてつくりあげる味は、濃厚でコクがあるのにマイルド。
 注文してから出されるまでの間に早寿司(鯖の押し寿司)を食べるのは、和歌山ならではの風習です。

『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、中華そば・730円(1)  『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、早寿司・販促ポスター

井出商店新横浜ラーメン博物館店(リンク先『30min.』店舗情報)
『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、ラーメン画像(館内掲示・2010年)住所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21
電話:045-471-0503(代表)
営業時間:最終入館時刻は21:00~23:00の間で変動
 平日:11:00~
 土日祝:10:30~
定休日:(年末年始を除き)無休

 『ラー博』へと出店を果たした『井出商店』が、“和歌山ラーメン”として人気を誇っていたのは、今から10年以上前の昔
 その後、『ラー博』へと異例の“再出店”を果たしたものの、“往時”の人気の面影はまるで感じられず、今でも『ラー博』の『井出商店』に行列が出来ることは、施設自体に入館者が多く大混雑している時以外、ほとんどありえないという状況。

 多くの人にとっては「何でこんな店が『ラー博』に入っているの?」と思われるでしょうが、1998年当時、『井出商店』は瀕死状態とも言えたラー博』の窮地を救い、そればかりか、現代にまで至る評論家主導の“ラーメンビジネス“の礎を築いた店として、忘れえぬ存在となっているのです。

和歌山ラーメンへの道
1、東京で営業を開始した『まっち棒』が提供する“紀州和歌山ラーメン”を某評論家が食べ、その“パクリ元”である『井出商店』を“発掘”
2、テレビの企画『日本一うまいラーメン選手権』に『井出商店』を推薦グランプリ獲得
3、その年に“和歌山ラーメン”の店として、『井出商店』を『ラー博』へ招聘不振の『ラー博』のみならず、ラーメン業界全体に“バブル”をもたらす空前の大ヒットに

 『井出商店』が“和歌山ラーメン”として全国区の人気を博する経緯を簡単に述べれば、ソレは
評論家とメディアがタッグを組んだ捏造
と言っても、過言ではないでしょう。

 90年代中頃より、在京テレビ局への出演を繰り返すことで「ラーメン評論家」なる“肩書き”が、誕生。
 以降、「評論家が推薦するラーメン店  雑誌やテレビで紹介」というパターンが確立し、ラーメン業界全体へ与える影響力が、増大。
 そもそものハナシ、『新横浜ラーメン博物館』自体も、ラーメン評論家の影響力が色濃く現れた施設であるワケです。
(当時の「評論家」の何人かは、実際に『ラー博』へと“とらばーゆ”していますからネ。)

 そんな中、某評論家(“神の舌”)が都内で営業を開始した『まっち棒』を訪問。
 後に、「女性でも入りやすい店」「流行のラーメンに光の速さで飛び付く」コトを経営方針(?)として、都内を中心に店舗数を拡大していった『まっち棒』ですが、この時点では、まだ東京では全く知られていなかった「紀州和歌山ラーメンの店」を看板にしていたモノです。

 その『まっち棒』から、当時から和歌山市内で独走状態の人気を誇っていた『井出商店』を、“発掘”。

 そんな『井出商店』が、1998年度のテレビ東京の特番『日本一うまいラーメン選手権』(『テレビチャンピオン』)で優勝。

日本一うまいラーメン決定戦(YouTube動画)

 その“日本一うまいラーメン”の称号を得た『井出商店』が、テレビ放送のあった同じ年に『ラー博』へと出店
 そして、その『ラー博』での『井出商店』の紹介文句に、何の根拠もない
和歌山ラーメン
という名が冠されていたのです。
 当時(今でもそれほど状況は変わっていないが)、和歌山県内で『井出商店』のような濃厚なスープを出す店は、他に見当たらなかったにも関わらずの、出来事である・・・・・・。

「和歌山ラーメンの定義」(『新横浜ラーメン博物館』) そして、“日本一うまいラーメン”から、いつの間にやら“和歌山ラーメン”へと“改宗”させられた『井出商店』は、空前絶後の大ブレイク
 テレビやラジオ、新聞に雑誌といった当時のメディアを総動員した大々的な宣伝が繰り広げられたこともあり、和歌山市内の『本店』は言うに及ばず、『ラー博』の店にも、お客さんが殺到。
 それまで、開業当時の話題性からは程遠いジリ貧状態であった『ラー博』には、『井出商店』目当てのお客さんが長蛇の列を作り、駐車場も満杯。
 都内では、前述の『まっち棒』以外にも、“和歌山ラーメン”を看板に掲げたお店が営業を開始し、どこも大人気。
 さらに、そんな人気を当て込んだカップ麺や生ラーメンなどの「インスタント食品」の販売が開始されるようになったのも、この“井出ブーム”が起こった頃からのハナシである。

 今でこそ、一部の人間とメディアが巧妙に裏取引をして
ブームを捏造して一儲けする広告代理店的手法
は、「ネット」からの情報を糧に生きておられる方には、簡単に見抜けるコトでしょう。
 しかしながら、“井出ブーム”の90年代後半のネット環境は、今とは天と地ほどの違いがあり、誰もが映像や活字などの「既存メディアの情報の洪水に流されていた時代」だったワケです。

 さらに“タチの悪いハナシ”、『ラー博』が主導権を握り『井出商店』でクライマックスを迎えた、一部のラーメン店の人気に当て込んだ
ご当地ラーメンというビジネススタイルが誕生
したコトも大きい。
 いくら、『井出商店』のようなラーメンを出す店が和歌山県では他にないという理由で「“和歌山ラーメンなど捏造だ」などと声高に主張しても、その『井出商店』の人気が起爆剤となって「観光収入が目に見えてアップ」となっては、“正論”も有無も言わさず封殺されましょう。

 その“圧力”は相当なモノで、ワタクシの知人である和歌山市内で「土産物店」を営んでいる人物も、「『井出』の中華そばが和歌山の代表なワケないっ(怒)」と吐き捨てる一方、「そんな『井出』でもお客さん(観光客)を呼んでくれるなら・・・」と、苦虫を噛み潰したような表情となる程なのですから・・・・・・。


中華そば730円

『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、中華そば・730円(2)  『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、中華そば・730円(3)

 たとえ、ワタクシのようなヘソ曲がりが“和歌山ラーメン”に物申しても、それほどの“こだわり”がない方にとっては「うまいラーメンが食えれば問題ナシ」という考えでしょう。
 確かに、このラーメン(中華そば)が美味ければ問題ナシなのですが、“フツーのラーメン基準”で比べても、あるいは“『井出商店の本店”と比較しても
何じゃ、こりゃ!?
ってレベルですから、ハナシはややこしくなるのです。

 『本店』では“和歌山基準”と比べると若干高めな600円に設定されている「中華そば」は、『ラー博』の店舗では「730円」で提供。
『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、中華そば・中細麺   『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、中華そば・トッピング類
 は、『本店』と同じく、限りなく細麺に近い中細麺をカタメで茹で上げ、トッピング類もコレまた『本店』同様の、チャーシュー刻みネギメンマに、ナルト代わりのカマボコ

 特筆すべきは、麺量トッピング量共に、和歌山市の「『本店よりも多いコト。
 この点、総体的に「高い・・・」との評価ばかりが下される『ラー博』店舗の中でも、『井出商店』にだけは“良心”とでもいうべきモノを感じてしまうトコロでございます。

 そして、『井出商店』のラーメンの出来を左右すると言われるのが、その濃厚な「スープ」。

 当店の特徴はスープです。

『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、中華そば・スープ(1)  『井出商店』新横浜ラーメン博物館店、中華そば・スープ(2)
 豚骨を強火で沸騰させ、骨の髄からゼラチンが溶けだし、スープと脂をトロリと乳化させます。そのため醤油のカドがうまくマスキングされてまろやかな口あたりとなります。

 ココに書かれているような“ウンチク通りのスープ”が提供されているというのならば、『ラー博』の店には大行列が絶えないでしょうし、また、その人気を当て込んだ“パクリ・ラーメン店”の数も増殖の一途を辿っていたコトでしょう。

 『ラー博』に出店した『井出商店』に関して言えば、98年の時点でも、再出店となった現在でも
本店』とは“別物”にしか感じられないスープ
という評価がなされているのです。

 モチロン、水も違えば厨房機器もスタッフも仕込み時間も異なる『ラー博』の店舗は、あくまで和歌山市の『本店』へと容易に足を運ぶことの出来ない方々への“サテライト店舗的な役割”を担っているのでしょうが、ココまで“別物”といった評価のラーメンを出す支店も、珍しいでしょう。

 かなりの高確率で、今の『ラー博』の『井出商店』では
豚骨臭のキツイ、醤油のカドが立ったラーメン
しか、味わうことができないような気がします。


【関連記事】
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 『ラー博』店舗の簡易案内と特製中華そば(チャーシューメン)のレポートです
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『井出商店』@和歌山、中華そば
 和歌山駅からお店までの「アクセス方法」(道案内)と、車利用の方への「駐車場情報」を含めた、この店の基本のラーメン「中華そば」の紹介エントリです
『井出商店』@和歌山、特製中華そば
 特製中華そば」(チャーシューメン)の他、サイドメニューの「早寿司」も紹介しております

『頑者』新横浜ラーメン博物館店、つけめん
『熊本ラーメン こむらさき』新横浜ラーメン博物館店、王様ラーメン
『大砲ラーメン』新横浜ラーメン博物館店、昔ラーメン
『中華そば 坂本』新横浜ラーメン博物館店、ねぎそば
『らーめんの駅』@新横浜ラーメン博物館、味噌ラーメン&チャーハン
『龍上海』新横浜ラーメン博物館店、赤湯からみそラーメン
『春木屋』新横浜ラーメン博物館店、中華そば昔味
『支那そばや』新横浜ラーメン博物館店、醤油ラーメン

新横浜ラーメン博物館アクセスマップ

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